Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

ハッピーアワー

© 2015 KWCP

出演: 田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りら
製作: 2015 | 本編: 317分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

挑発的な作品作りを続ける濱口竜介が、普通の30代後半の女性たちが抱える不安や悩みを5時間強の生々しく緊迫感あふれるドラマとして見事に表現。演技経験のない4人の女性が主役を演じ、ロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した前代未聞の話題作。

30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純はなんでも話せる親友同士だと思っていた。しかし純は密かに1年にわたって離婚協議を続けており、それを思わぬ形で知った彼女たちは激しく動揺する。勝ち目のない離婚裁判に臨む純を、3人は複雑な想いで傍聴席から見つめる。つかの間の慰めに4人は有馬温泉への旅行へ出かけひと時を過ごすが、純の秘めた決意を3人は知る由もなかった…

濱口竜介

1978年神奈川県出身。東京大学文学部卒、卒論はジョン・カサヴェテス論。商業映画の助監督や経済番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。修了制作の長編『PASSION』(2008)が教授の黒沢清監督に評価され、サン・セバスチャン国際映画祭、東京フィルメックスに出品される。

2010年、中編『永遠に君を愛す』がパリ・シネマにて、日韓共同製作『THE DEPTHS』が東京フィルメックスにて上映され、その後も東日本大震災の被災者へのインタビューから成る『なみのおと』、『なみのこえ』と東北地方の民話の記録『うたうひと』(2011~2013/共同監督)、4時間超の『親密さ』(2012)を監督するなど、地域やジャンルを跨いだ制作活動を続けている。KINOTAYO映画祭での上映は2014年の『不気味なものの肌に触れる』に続き2作目となる。