Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

百円の恋

© 2014 TOEI VIDEO CO, LTD.

監督: 武正晴
出演: 安藤サクラ、新井浩文、稲川実代子、早織、宇野祥平
製作: 2014 | 本編: 113分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕 ※12歳未満鑑賞不可

作品概要

脚本賞「松田優作賞」の第一回グランプリ受賞作を安藤サクラ主演で映画化。キネマ旬報ベスト・テン、ブルーリボン賞等の主演女優賞をはじめ、2014-15年の日本映画各賞を席巻し、2015年度米国アカデミー賞日本代表にも選出された話題作。30歳代のひきこもり女が偶然始めたボクシングに傾倒し、壁にぶち当たりながらも変容していく様を安藤が渾身の演技で体現する。

さして取り柄もない32歳の一子は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。ある日、離婚して子連れで実家に出戻ってきた妹・二三子との喧嘩をきっかけに、一子は家を飛び出す。
なんとか近所の百円ショップで深夜労働にありつき、一人暮らしを始めた一子。底辺の人間の巣窟と化している店でさえない日々を送るうちに、帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習するボクサー・狩野を覗き見することが唯一の楽しみとなっていった。そしてある夜、そのボクサーが百円ショップに客としてやって来る。

武正晴

1967年愛知県出身。 1986年明治大学の映画研究会に参加し多数の自主映画制作に携わる。卒業後はフリーの助監督として、工藤栄一監督をはじめ、崔洋一、石井隆、中原俊、井筒和幸などのベテラン監督の作品に従事。短編映画『夏美のなつ いちばんきれいな夕日』(2006)の後、『ボーイ・ミーツ・プサン』(2007)で長編映画デビュー。
その他、監督作に『カフェ代官山〜Sweet Boys〜』(2008)、『カフェ代官山 II 〜夢の続き〜』(2008)、『花婿は18歳』(2009)、『カフェ・ソウル』(2009)、『EDEN』(2012)、『モンゴル野球青春記』(2013)、『イン・ザ・ヒーロー』(2014)など。
本作では昨年度の東京国際映画祭 (日本映画スプラッシュ部門 作品賞)、日本映画プロフェッショナル大賞(作品賞、監督賞)など多数の映画賞を受賞している。