Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

バンコクナイツ

© Bangkok Nites Partners 2016

出演: スベンジャ・ポンコン、 スナン・プーウィセット、チュティパー・ポンピアン
製作: 2017 | 本編: 183分 | ジャンル: ドラマ/コメディ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

前作『サウダーヂ』がフランスでも劇場公開され好評を博した富田克也が、10年の構想を経て実現した意欲作。バンコクの日本人歓楽街で働く一人のタイ人娼婦を軸に展開するロードムービー。

バンコク・日本人向け歓楽街タニヤ通り。人気店「人魚」でナンバーワンのラックは、東北地方のイサーンから出稼ぎに出て5年が経つ。豪奢なマンションに住み日本人のヒモを連れまわす彼女は、一方で田舎に暮らす大家族の生活を支えていた。
ある晩、ラックは昔の恋人オザワに再会する。バンコクに出てきたラックの初めての恋人だった元自衛隊員のオザワは、日本を捨てバンコクで根無し草のように暮らしていた。そんな折、金のないオザワはラオスでの不動産調査を依頼される。いくつもの想いを胸に秘めたラックとオザワは、バンコクを逃れるようにラオス国境にあるラックの故郷へ向かうことになったのだが…

富田克也

1972年山梨県出身。都内で配送業に従事しながら8mmで制作した『雲の上』(2003)が映画美学校映画祭2004にてスカラシップを獲得。これを元に制作した『国道20号線』を2007年に発表。
2011年の『サウダーヂ』がナント三大陸映画祭グランプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評家連盟特別賞、高崎映画祭最優秀作品賞、毎日映画コンクール優秀作品賞・監督賞など、国内外で高い評価を受け、フランスでも全国で劇場公開された。
その後、オムニバス作品 『同じ星の下、それぞれの夜(「チェンライの娘」)』(2012)をタイで撮影。続いて日本・フランス・タイ・ラオスの4カ国共同製作となった本作は、ロカルノ国際映画祭で若手審査員・最優秀作品賞を受賞。キノタヨ映画祭では日本での劇場公開(2017年2月)に先駆けての上映となる。