Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『選挙』(CAMPAIGN)

©2006 Laboratory X, Inc.

監督: 想田和弘
出演: 山内和彦、山内さゆり、小泉純一郎、川口順子
製作: 2007 | 本編: 120分 | ジャンル: | 日本語音声・フランス語字幕 ※G(年齢制限なし)

作品概要

想田和弘の「観察映画」シリーズ第1弾。ひょんなことから自民党公認として出馬することになった新人候補のドブ板選挙を通じて、日本型民主主義の本質を浮き彫りにする異色の選挙密着ドキュメンタリー。

2005年秋。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、自民党から誘いを受け市議会議員の補欠選挙に出馬することに。
しかし、政治はド素人の上に、選挙区は縁もゆかりもない川崎市宮前区。それでも議席を落とせない自民党は地元の党応援団総出で戦闘態勢を組む。山さんは少しでも顔を売るため、お祭りや保育園の運動会、老人会、果ては駅やバス停にまで出かけていき、片っ端から握手を求める「電柱にもおじき作戦」に出るが…

想田和弘

1970年栃木県出身。東京大学文学部卒。NY、スクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒。1993年からNY在住。NHKなどのドキュメンタリー番組を40本以上手がける。その後、フレデリック・ワイズマンの影響のもと台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。
その第1弾『選挙』(2007)は世界200カ国近くでTV放映され、放送界のピューリッツァー賞と呼ばれる米国ピーボディ賞を受賞、ベルリン国際映画祭にも出品された。精神科外来の患者たちを観察した『精神』(2008)は釜山国際映画祭とドバイ国際映画祭の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。2010年の『Peace』では香港国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞、劇作家・平田オリザ氏と青年団を映した『演劇1』『演劇2』(2012)ではナント三大陸映画祭で「若い審査員賞」を受賞するなど、各国の映画祭で注目を浴びている。