Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

彼らが本気で編むときは、

©2017 “Close-Knit” Films Partners

出演: 生田斗真、桐谷健太、柿原りんか
製作: 2017 | 本編: 127分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

『かもめ食堂』、『めがね』(2008年キノタヨ映画祭最優秀映像賞)などの荻上直子監督の5年ぶりとなる待望の新作。生田斗真演じるトランスジェンダーのリンコと、育児放棄された少女トモ、リンコの恋人でトモの叔父のマキオの奇妙な共同生活を綴ったハートウォーミングなドラマ。

11歳の女の子のトモは荒れ放題の部屋で母ヒロミと二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。母の家出は初めてではない。ひとりきりになったトモはいつものように叔父であるマキオの家に向かうが、マキオはリンコというトランスジェンダーの恋人と暮らしていた。元男性であるリンコはマキオの母の入居する老人ホームの介護士で、心優しいリンコにマキオが惚れ込んだのだった。 トモを温かく迎え入れ、手料理を振い愛情を注ぐリンコ。初めて接するトランスジェンダーに戸惑いを隠しきれないトモ。リンコの美しい心に惹かれ全てを受け入れるマキオ。3人の共同生活の行方は…?

荻上直子

1972年千葉県出身。千葉大学工学部画像工学科卒業後、南カリフォルニア大学大学院映画学科で学ぶ。劇場デビュー作『バーバー吉野』(2003)でベルリン映画祭児童映画部門特別賞を受賞し、ヒット作『かもめ食堂』(2006)により、日本映画の新しいジャンルを築く。キノタヨ映画祭で最優秀映像賞を獲得した『めがね』(2007)はサンダンスフィルム映画祭、香港映画祭などに出品され、ベルリン映画祭ではザルツゲーバー賞を受賞。 2012年の『レンタネコ』に続き4回目のベルリン映画祭参加となった本作は、日本映画としては初めてセクシャルマイノリティをテーマとした優秀作品に贈られるテディ審査員特別賞を受賞している。