Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『この世界の片隅に』

© Fumiyo Kouno / Futabasha / Konosekai no Katasumini project

監督: 片渕須直
出演: (声の出演)のん、細谷佳正、稲葉菜月
製作: 2016 | 本編: 128分 | ジャンル: アニメーション | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

こうの史代の人気漫画を片渕須直監督がアニメ映画化。戦時下の広島・呉を舞台にのんびり屋のヒロインが、大切なものを失いながらも前向きに生きる様を生き生きと描く感動作。日本では口コミでロングラン大ヒットし、キネマ旬報日本映画第1位、アヌシーアニメーション映画祭審査員賞に輝いた。

広島市で生まれ育ったのんびり屋で絵が得意な少女すず。昭和19年、18歳のすずは急な縁談話で20キロ離れた町・呉に嫁ぐ。夫の周作は海軍の文官で、幼い頃に出会ったすずを思い続けていた優しい人だった。戦時下で物資の欠乏する中、すずは不器用ながらも小さな工夫を重ねて日々の食卓を作り出し、家族の生活を支える。しかし戦局は激化し、軍港である呉は度々空襲に襲われるようになる。身近な、大事なものが次々と失われていく中、それでもすずは前向きに日々の営みを続けるのだが…

片渕須直

1960年大阪府出身。高校3年よりアニメーションを作り始め、日本大学芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督の『名探偵ホームズ』(TVシリーズ&劇場短編・1984)に脚本家として参加、『魔女の宅急便』(1989)では演出補を務める。『名犬ラッシー』(TVシリーズ・1996)で監督デビュー、その後『この星の上に』(劇場短編・1998)、『アリーテ姫』(劇場長編・2001)、『BLACK LAGOON』(TVシリーズ・2006)、『マイマイ新子と千年の魔法』(劇場長編・2009)、『花は咲く』(PV・2013)などを監督。フランスでは2007年にリールでレトロスペクティブが開催されている。 インディーズ作品の本作はクラウドファンディングで資金集めをして完成に漕ぎ着けた。当初は小規模な劇場公開だったが、観客の口コミが話題を呼びヒットに繋る。国内外で多数の賞に輝き、「綿密な取材と丁寧な作画で日本映画史に残る傑作」(芸術選奨評)と評されている。

『この世界の片隅に』フランス公式サイト(9月フランス劇場公開)
https://www.inthiscornermovie.com/fr/