『逃げきれた夢』
監督: 二ノ宮隆太郎
出演: 光石研、吉本実憂、工藤遥、光石禎弘、岡本麗
製作: 2023 |
本編: 96分 |
ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語・英語字幕
作品概要
名バイプレイヤーの光石研の12年ぶりとなる単独主演作。光石研の実人生を物語のエッセンスに脚本が書かれ、彼の出身地・福岡県北九州市で撮影された。認知症の兆しがみえた中年男が人生を見つめなおすヒューマンドラマ。2023年カンヌ映画祭ACID部門で上映され、高く評価された。
北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の平賀南が働く定食屋で、周平はお会計を「忘れて」しまう。記憶が薄れていく症状に見舞われ、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。しかし、「これまで」の人生はそんなに素晴らしい日々だっただろうか?妻の彰子との仲は冷え切り、一人娘の由真は、父親との会話よりスマホの方が楽しそうだ。旧友の石田啓司との時間も、ちっとも大切にしていない。新たな「これから」に踏み出すため、「これまで」の人間関係を見つめ直そうとする周平だが──。
二ノ宮隆太郎
1986年神奈川県生まれ。2012年『魅力の人間』が第34回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞。二ノ宮自身が本人役で主演している『枝葉のこと』(2017)では第70回ロカルノ国際映画祭の新進監督コンペティション部門に出品、バンクーバー国際映画祭、釜山国際映画祭でも招待上映され、劇場公開デビュー作品となった。俳優として「全裸監督 シーズン1」、「新聞記者」などに出演している。長編3作目の『お嬢ちゃん』(2019)では主演の萩原みのりや他の出演者たちの経験を脚本に組み込み、2019年のフィルメックス新人監督賞を受賞する。商業デビュー作である本作は、第76回カンヌ国際映画祭のACID(インディペンデント映画普及協会)部門に約600本の応募作品から選出、上映された。
Bande-annonce (vosta)
les sous titres en français du film sont en cours de réalisation par nos équipes pour le festival