Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『夜を走る』(Drive Into Night)

© 2021「DRIVE INTO NIGHT」Partners

出演: 足立智充 玉置玲央 菜葉菜 宇野祥平
製作: 2021 | 本編: 125分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・仏語字幕

作品概要

気鋭の佐向大監督が、構想から9年間温めた完全オリジナル脚本で無情な社会を生きる人々の絶望と再生を描く。スリリングな速度と興奮に満ちた社会派サスペンスドラマ。

地方都市のスクラップ工場で働くふたりの男。40代独身の秋本は不器用で嫌味な上司から目の敵にされており、世渡りの上手い谷口は妻子持ちながら要領よく気ままに過ごしている。退屈ながらも平穏な毎日を過ごしてきたはずの二人は、ある夜、些細なことをきっかけに罪を犯してしまう。谷口はその罪を意地の悪い上司になすりつけ、普段通りの生活を過ごすよう秋本に約束させるが、運命の歯車はこの夜を境に大きく狂い、二人の人生は予想のつかない展開へと向かっていく。


佐向大

1971年、神奈川県出身。自主制作のロードムービー『まだ楽園』(2006)が各方面から絶賛され劇場公開を果たす。死刑に立ち会う刑務官の姿を描いた吉村昭原作の『休暇』(2008・門井肇監督)では脚本を担当、ドバイ国際映画祭審査員特別賞、ヨコハマ映画祭主演男優賞(小林薫)、助演男優賞(西島秀俊)を受賞するなど国内外で高く評価された。2010年に『ランニング・オン・エンプティ』で商業監督デビュー。同年、芥川賞作家・玄侑宗久原作『アブラクサスの祭』(加藤直樹監督)の脚本を手掛ける。2018年には大杉漣最後の主演作『教誨師』の監督・脚本・原案を務め、大杉に日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞をもたらした。