Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『許された子どもたち』Forgiven Children

©2020“Forgiven Children” Film Partners

出演: 上村侑、黒岩よし、名倉雪乃
製作: 2020 | 本編: 131分 | ジャンル: サスペンス、ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

<作品概要>
信じることが愛なのか、守ることが罪なのかーいじめで同級生を殺めてしまったにも関わらず罪を問われず放免された少年と、世間にいかに責められようと少年をかばう母親、そして被害者家族の姿を描く。実際に起きた複数の少年事件に着想を得て、構想に8年をかけて作られたサスペンス・ヒューマンドラマ。いじめや加害者家族を追い詰める社会など、現代の問題にタブーを恐れず切り込んだ意欲作。

<ストーリー>
とある地方都市。中学一年生で不良少年グループのリーダー絆星(きら)は、同級生の樹(いつき)を日常的にいじめていた。いじめはエスカレートしていき、絆星は樹を殺してしまう。警察に犯行を自供する絆星だったが、息子の無罪を信じる母親の真理の説得によって否認に転じ、少年審判では無罪に相当する「不処分」となる。絆星の自由と引きかえに、一家はメディアやネット、世間の激しいバッシングに晒され、容赦無く追い込まれていく。


内藤瑛亮

1982年愛知県出身。映画美学校フィクションコース11期修了。特別支援学校(旧養護学校)に教員として勤務しながら、自主映画を制作する。短篇『牛乳王子』が学生残酷映画祭・スラムダンス映画祭はじめ国内外の映画祭に招待される。実際に起こった事件を下敷きにした初長編『先生を流産させる会』(2011)がカナザワ映画祭で話題となり、全国劇場公開されて論争を巻き起こす。教員を退職後、『ライチ☆光クラブ』(2015)、山田杏奈主演『ミスミソウ』(2017)など罪を犯した少年少女をテーマにした作品を多く手掛ける。商業映画の監督作が続いた後、本作は映画作りの原点に立ち返って、約8年振りの自主映画として制作した。