Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

愚行録

© 2017 « GUKOROKU – TRACES OF SIN » PRODUCTION COMITTEE. ALL RIGHTS RESERVED.

監督: 石川慶
出演: 妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣
製作: 2017 | 本編: 120分 | ジャンル: ミステリー、ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

未解決の一家殺人事件を取材する記者が対峙する人間の本性、そして驚愕の真相とは? 貫井徳郎による直木賞候補小説を妻夫木聡、満島ひかり主演で映画化した群像ミステリー。監督はポーランド国立映画大学で学び、初長編の本作でベネチア映画祭に招待され鮮烈なデビューを果たした期待の新人・石川慶。

エリートサラリーマンの夫、美人で完璧な妻、そして可愛い一人娘の田向(たこう)一家が惨殺されてから、一年が過ぎる。迷宮入りの事件の真相に改めて迫るべく、週刊誌記者の田中は取材を開始する。
田中は妹・光子が育児放棄の疑いで逮捕されているというプライベートでの問題を抱えながら、被害者夫婦の関係者に聞き込みを進めていく。しかし、証言から浮かび上がってきたのは、田向夫婦の理想的な印象からはかけ離れた実像と、証言者たち自身の思いもよらない姿であった。

石川慶

1977年愛知県出身。東北大学物理学科卒業後、ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学ぶ。短編作品の制作を中心に活動し、作品はMoMA主催のNew Directors, New Filmsやシッチェス映画祭など、50以上の国際映画祭で上映され、札幌国際短編映画祭・脚本スペシャルメンション、黒澤記念ショートフィルムコンペティション佳作などを受賞。日本とポーランドの合作長編企画『BABY』は2013年のプチョン映画祭企画マーケットでグランプリにあたるプチョン賞を受賞している。
本作は長編映画監督デビュー作ながらベネチア映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、国際的に大きな注目を集めている。