Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『空白』(Intolerance)

©2021 “INTOLERANCE” Film Partners

監督: 吉田恵輔
出演: 古田新太、松坂桃李、寺島しのぶ
製作: 2021 | 本編: 107分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・仏語字幕

作品概要

万引きを疑われた亡き娘の無実を証明すべく、モンスター化していく父親。吉田恵輔オリジナル脚本で現代の「罪」と「偽り」そして「赦し」を映し出し、観る者の胸を揺さぶるヒューマンサスペンス。

スーパーの化粧品売り場で万引き容疑をかけられた女子中学生の花音。逃げだした花音は店長の青柳に追われ、国道に飛び出して無惨にも車に轢き潰され死亡してしまう。父娘二人暮らしにも関わらず娘に無関心だった父の充は、失ったものの大きさに気づき、娘の無実を信じて動き出す。充は関係者に対して執拗な追及を止めず、徐々にエスカレートしてモンスター化していく。青柳や花音をはねた女性ドライバーら関係者の人生は充と加熱する報道によって徐々に追い込まれていくが、その先に充が見たものは…

吉田恵輔

1975年埼玉県出身。東京ビジュアルアーツ在学中に自主映画制作を始める。塚本晋也監督作品やPVの制作に参加し、照明を担当。2005年、初監督作の中編『なま夏』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門でグランプリを受賞し、2007年『机のなかみ』で長編監督デビュー。『さんかく』(2010)でTAMA映画祭最優秀作品賞、高崎映画祭若手監督グランプリを受賞するなど、ダークでユーモラスな人間描写に定評がある。キノタヨ映画祭には『ヒメアノ~ル』(2015)でゲスト来場、2018年の『愛しのアイリーン』(2018)もコンペティションに選出される。

他、監督作に『純喫茶磯辺』(2008)、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(2013)、『麦子さんと』(2013)、『銀の匙 Silver Spoon』(2014)、『犬猿』(2018)、『BLUE/ブルー』(2021)、『神は見返りを求める』(2022)など。2021年の東京国際映画祭では特集上映も組まれている。