さよなら歌舞伎町

『ヴァイブレータ』の廣木隆一監督＆荒井晴彦脚本、新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に様々な事情を抱えた男女が繰り広げる群像劇。若手実力派俳優の染谷将太、『もらとりあむタマ子』『Seventh Code　セブンスコード』で本映画祭でもおなじみの前田敦子と、キム・ギドク監督『メビウス』で強烈な印象を残した韓国人女優イ・ウンウが共演。

歌舞伎町のラブホテルの店長・徹。周囲には自分は一流ホテルのホテルマンだと嘘をついている。有名ミュージシャンを目指す沙耶と同棲しているが、今は倦怠期だ。
韓国人のイ・ヘナはブティックの開店資金が貯まったので彼氏に一緒に帰国しようと誘うが、彼は彼女がなぜそんなに早く金を稼げたのかを疑う。
とある犯罪を犯し、アパートの一室に潜む中年カップル・康夫と里美。長年待ちわびた時効までは残り僅か38時間となり、里美はいつものように清掃員として働くラブホテルに出勤していくが…

1954年福島県出身。1982年、『性虐! 女を暴く』で映画監督デビュー。田口トモロヲ主演による『魔王街・サディスティックシティ』（1993）でゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭グランプリ（ビデオ部門）を受賞。翌年、サンダンス・インスティテュートの奨学金を得て渡米、『800 TWO LAP RUNNERS』（1994）で文化庁優秀映画賞ほかを受賞。2003年の寺島しのぶ主演『ヴァイブレータ』では、第25回ヨコハマ映画祭をはじめ、国内外40以上の映画祭で監督賞ほか数々の賞を獲得する。その後、『余命1ヶ月の花嫁』（2009)『きいろいゾウ』（2013)『100回泣くこと』(2013)『娚の一生』（2015)『ストロボ・エッジ』（2015)など精力的に作品を撮り続けている。