Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『よこがお』L'Infirmière

© 2019 YOKOGAO FILM PARTENERS & COMME DES CINEMAS

出演: 筒井真理子、市川実日子、池松壮亮、吹越満
製作: 2019 | 本編: 104分 | ジャンル: サスペンス、ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

<作品概要>
2016年『淵に立つ』でカンヌ映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した深田晃司監督が、同作の筒井真理子を主演に迎えて完成させた衝撃のヒューマンサスペンスドラマ。

ある事件をきっかけに〈無実の加害者〉に転落した女が、運命を受け入れ、それでも生きていくと決意するまでの絶望と希望を描く。2019年ロカルノ映画祭コンペティション部門招待作品。

<ストーリー>
市子は周囲から厚く信頼されるベテラン訪問看護師。特に訪問先の大石家の長女、基子は市子に勉強も見てもらっていて、市子を強く慕っていた。ところがある日、大石家の次女のサキが失踪する。まもなく無事保護されるが、犯人は意外な人物だった。事件への関与が疑われた市子は、ねじ曲げられた真実と予期せぬ裏切りにより、築き上げてきた生活が崩れていく。追い込まれた市子は葛藤の末に復讐を決意するが…


深田晃司

1980年東京都出身。映画美学校監督コース修了後、2005年、平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。2006年の中編『ざくろ屋敷』にてキノタヨ映画祭に来場、ソレイユドール新人賞を受賞。2008年『東京人間喜劇』がローマ国際映画祭、パリシネマにて上映される。2010年『歓待』に続く、『ほとりの朔子』(2013)ではナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞。フランスの新聞・各映画誌でも高く評価された。2016年『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員賞に輝く。同作、『さようなら』(2015)、『海を駆ける』(2018)はキノタヨ映画祭にも招待され、ゲスト来場。本作に続いて監督したTVシリーズ「本気のしるし」(2020)は映画版に再編集され、本年のカンヌ映画祭「Official Selection 2020」に選出された。日本映画の多様性を創出し育むことを目的としたNPO法人「独立映画鍋」の代表理事を務める。