Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『小さいおうち』(La Maison au toit rouge)

© Pyramide

出演: 松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子
製作: 2014 | 本編: 136分 | ジャンル: | 日本語音声・フランス語字幕 ※G(年齢制限なし)

作品概要

直木賞受賞ベストセラーを山田洋次が自ら熱望し映画化。昭和初期のモダンな家を舞台に起きた“恋愛事件”を巡る、切なくノスタルジックなドラマ。物語の要となる女中を演じた黒木華がベルリン映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した。 

昭和11年、田舎娘のタキは、東京郊外のモダンな赤い屋根の小さな家で女中として働き始める。そこにはタキが慕う若く美しい奥様と、旦那様、可愛い坊ちゃまが穏やかに暮らしていた。しかしある日、一人の青年の出現により、奥様の心があやしく傾いていく。タキは複雑な思いを胸にその行方を見つめ続けるが…
それから60数年後の現代。タキがノートに綴った自叙伝を読んだ親類の大学生・健史は、秘められた思いがけない真実にたどり着く。

山田洋次

1931年大阪府出身。1954年に助監督として松竹入社、野村芳太郎監督作品に脚本・助監督として参加。1961年『二階の他人』で監督デビュー。以来、松竹大船調路線を継承し、日常的なユーモアとペーソスに満ちた人間ドラマを半世紀にわたり描き続けている。
1969年から26年間で48作が製作された国民的シリーズ『男はつらいよ』をはじめ、『家族』(1970)、『故郷』(1972)、『幸福の黄色いハンカチ』(1977)、『息子』(1991)、『学校』(1993)等代表作多数。2002年、藤沢周平原作の本格時代劇『たそがれ清兵衛』は、第26回日本アカデミー賞他、日本の映画賞を総なめにし、第76回米国アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされた。
近年の公開作に『母べえ』(2008)、『おとうと』(2010)、『東京家族』(2013)等。2008年より日本藝術院会員、2012年文化勲章受章。