Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』 [Drops of Heaven]

© 2012 Tenno Shizuku Film Partners

監督: 河邑厚徳
出演: 辰巳芳子
製作: 2012 | 本編: 113分 | ジャンル: | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

スープが奏でる、いのちの響きー 病床の父のために工夫を凝らして作り続けたスープは、やがて人々を癒す「いのちのスープ」と呼ばれるようになる。
日本の食に提言を続ける料理家・辰巳芳子のドキュメンタリー。ナレーションは俳優の谷原章介、作中朗読は女優の草笛光子が務める。

脳梗塞で倒れ、嚥下障害(えんげしょうがい)により食べる楽しみを奪われた父。その最後の日々を、母と娘が工夫した様々なスープが支えた。それが「いのちのスープ」の原点だった。
やがて多くの人々が深い関心を寄せるようになった「いのちのスープ」。スープの食材を作り出す全国の生産者、旬の作物を育てる繊細で美しい自然風土、それぞれの素材が性質を生かし、喜ぶように丁寧に調理する辰巳芳子。そして幼児から老人まで、スープを口にする人々の姿。それぞれが交響曲のように、いのちの響きを奏でていく。
ここで描かれるスープの物語は、辰巳芳子が唱える、食を通して見えてくる「いのちと愛」への道筋を示してくれる。

河邑厚徳

女子美術大学教授。元NHK ドキュメンタリー番組ディレクター/エグゼクティブ・プロデューサー。『がん宣告』『シルクロード』『アインシュタイン・ロマン』『チベット死者の書』『エンデの遺言』『インターネットドキュメンタリー・地球法廷』『世界遺産プロジェクト』など特集ドキュメンタリーを企画・制作。精神世界、アート、理論物理学、現代史などをテーマに、最新の映像技術を使った斬新な表現手法を用い、国内外の賞を多く受賞するなど高い評価を受けている。