Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『赤とんぼ』

© Reiko Kruk, Michiru Oshima

監督: レイコ・クルック西岡
出演: レイコ・クルック西岡
Musique: Michiru Oshima
製作: 2023 | 本編: 80分 | ジャンル: 朗読劇 | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

2023年 10月28日に長崎市茂里町の長崎ブリックホールにて行われた、戦時下の記憶を綴ったレイコ・クルック西岡の自伝的小説『赤とんぼ 1945年、桂子の日記』の朗読劇を映像化。著者のレイコ・クルック西岡自身が、特攻謡の悲しみや原爆の恐ろしさなど、今も消えない戦争の記憶を直接伝えるべく、朗読劇を創作し舞台に立った。長崎市出身の作曲家である大島ミチルが、舞台上でのオーケストラを担当。

物語は、著者の分身である10歳の少女・桂子の目線で描かれる。当時、長崎県諫早市で暮らしていた桂子の自宅近くには航空機乗員養成所があり、「赤とんぼ」と呼ばれた練習機が大空を舞っていた。偶然目にした若き特攻隊青年の慟哭の声。そして、被爆した伯父と従妹の悲痛な叫び。読者に直接訴えかけるような描写で、原爆の恐ろしさを生々しく写し出す。

会場

上映日 開始時間 上映会場
13/12/2024 13:00 パリ日本文化会館
Séance en présence de Reiko Kruk-Nishioka et de Koji Yakusho

レイコ・クルック西岡

1935年、長崎県諌早市生まれ。幼少期に戦争を経験し、その後、特殊メイクの先駆者として世界的に知られる造形作家となる。1958年に長崎のテレビ局に入社、その後大阪で化粧品業界に携わる。1971年にM.クルックと結婚し、パリに移住。芸能界に再び関わりたいという思いから、特殊メイクを専門とするアトリエ “METAMORPHOSE メタモルフォーズ”を設立。ヴェルナー・ヘルツォーク、クロード・ルルーシュ、アルノー・デプレシャンなど、著名な監督たちと共に仕事をする。さらに、短編映画の監督や、2013年に出版された自伝的小説『赤とんぼ 1945年、桂子の日記』をはじめとする著作家としても活躍。

Bande-annonce (vosta)

les sous titres en français du film sont en cours de réalisation par nos équipes pour le festival