『恋とボルバキア』
出演: 王子、あゆ、樹梨杏、蓮見はずみ、みひろ
製作: 2017 |
本編: 94分 |
ジャンル: ドキュメンタリー | 日本語音声・フランス語字幕
作品概要
トランスジェンダー、バイセクシャル、ゲイ、レズビアン、女装家など様々なセクシュアルマイノリティーの人々にカメラを向けたドキュメンタリー。彼らの日常、悩みや葛藤、恋愛、幸せなどを映し出して行く。自身と家族をテーマにしたセルフドキュメンタリー『アヒルの子』でデビューした小野さやか監督の長編2作目。
<ストーリー>
ボルバキアとは、宿主を性転換させる共生バクテリアの一種である。大手広告代理店の推計によると日本人の7.6%がセクシュアル・マイノリティだという。14歳のときにホルモンバランスの影響で女性化が始まり、医師に男性ホルモン投与を勧められるも拒んだ王子と、2歳のころから女の子として生きるあゆ。妻子のいる中年のタクシー運転手の女装家一子、戸籍上は男性のはずみを好きになってしまったレズビアンのじゅりあん・・・体の性、心の性、好きになる性、表現する性、様々な形のセクシュアルマイノリティーと、その周りの人々の多様な恋愛模様に光を当て、カラフルな性の世界をカメラで追っていく。
小野さやか
1984年生まれ。映画監督、テレビディレクター。2005年、日本映画学校の卒業製作作品として、原一男製作総指揮のもと、自身と家族を被写体にその関係を鮮烈に描いた長編ドキュメンタリー映画『アヒルの子』を監督。カナダのHOTDOCS国際ドキュメンタリー映画祭、オランダのシャドードキュメンタリー映画祭、ドイツのニッポンコネクションなどで上映される。家族の反対にあい、許可を待った上で2010年に劇場公開された。テレビ番組製作の傍ら、ドキュメンタリー映画の製作を続けており、テレビディレクターとしては、フジテレビNONFIXでドキュメンタリー『原発アイドル』(2012/第50回ギャラクシー賞奨励賞受賞)、『僕たち女の子』(2013)などを演出。本作は『僕たち女の子』の劇場版となる。