Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『LOVE LIFE』(Love Life)

出演: 木村文乃 、永山絢斗、砂田アトム、 山崎紘菜 、神野三鈴 、田口トモロヲ 、嶋田鉄太
製作: 2022 | 本編: 123分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・仏語字幕

作品概要

矢野顕子の名曲「LOVE LIFE」を題材に、『淵に立つ』『よこがお』の深田晃司監督が20年の構想を経て生み出した「愛」と「人生」の物語。2022年ヴェネチア映画祭コンペティション部門選出作品。

愛する夫と愛する息子・敬太とかけがえのない幸せな日々を送る妙子。しかし、結婚して1年が経とうとするある日、悲しい出来事が起こる。哀しみに打ち沈む妙⼦の前に、敬太の父親で失踪していた前夫パクが現れる。再会を機に妙⼦はろう者のパクの身の周りの世話をするようになるのだが…


深田晃司

1980年東京都出身。映画美学校監督コース修了後、2005年、平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。フランス文化に造詣が深く、エリック・ロメールらに強い影響を受けている。2006年のフランスの文豪バルザックの短編を中編アニメ化した『ざくろ屋敷』でキノタヨ映画祭のソレイユドール新人賞受賞、以来、本映画祭には計4回の来場を数える。

2010年『歓待』にて東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞等を受賞。フランスでの初劇場公開作となった2013年の『ほとりの朔子』では、仏新聞・映画誌等でも高い評価を得る。2015年には平田オリザの戯曲を映画化した『さようなら』を監督。2016年の『淵に立つ』がカンヌ映画祭ある視点部門の審査員賞に輝き、その後もインドネシアとの合作『海を駆ける』(2018)、ヒューマンサスペンス『よこがお』(2019)、カンヌ映画祭の「オフィシャルセレクション2020」に選出された『本気のしるし〈劇場版〉』、ベネチア映画祭コンペティション部門にて上映された本作『LOVE LIFE』など、精力的に作品を発表し続けている。

映画制作の傍ら、日本映画の多様性を創出し育むことを目的としたNPO法人「独立映画鍋」の代表理事、また日本において持続・発展可能な映画界の共助システムを提言する「action4cinema/日本版CNC設立を求める会」の理事などを務め、日本映画界のより良き未来のため邁進する。また、2018年にはフランス芸術文化勲章(シュヴァリエ)を受勲している。