『PLAN 75』

本作『PLAN75』は、監督の長編デビュー作で、オムニバス『十年Ten Years Japan』に含まれた短編『PLAN75』の延長線上に位置する作品だ。 近未来の日本では、少子高齢化に直面した政府が「プラン75」を実施し、75歳以上の高齢者に自らの命を絶つための支援を提供する。 候補者のミチ、担当リクルーターのヒロム、そしてフィリピン人介護者マリアは、この制度によって人生が揺さぶられ、人間の尊厳や生命の価値を問い直すことになる。

1976年、東京生まれ。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツを卒業後、モーニングサテライト（テレビ東京）でアシスタントとして勤務した。 その後、短編映画を数本手掛け、その中には『ナイアガラ』（2014年カンヌ・シネフォンダシオン選出、東京PIAフェスティバルグランプリ受賞）がある。その後、長編映画の監督に専念し、『PLAN 75』（2022年カンヌ・カメラドール審査員特別賞）や『ルノワール』（2025年カンヌ公式コンペティション）などを手掛けている。