『ダンデライオンズ・オデッセイ』

核爆発により地球が壊滅する中、四つのタンポポの種子がかろうじて生き延びる。 宇宙へと放たれた彼らは、未知の惑星を漂いながら、自らの種を生き延びさせるために適した土地を探す。 その惑星の過酷な環境は、彼らの旅を危険であると同時に学びに満ちたものとする。 『ダンデライオンズ・オデッセイ』は、実験的でありながら親しみやすいアニメーション作品であり、視覚と音で紡がれる詩的世界を科学的探究心とともに描き出す。 2025年のカンヌとアヌシーで国際的な批評家から高く評価された。

東京生まれ。東京にあるフランス人学校を卒業後、フランスのル•フレノワ（国立現代芸術スタジオ）で学んだ。 CNRS（国立科学研究所）で科学ドキュメンタリーの監督を務め、2021年にはその功績が認められ卓越賞を受賞した。 並行して、自身の個人的プロジェクトにも取り組み、国際的に高く評価された実験的短編シリーズ『PLANET』などを手掛けている。