鉄道員(ぽっぽや)[高倉健追悼上映]
監督: 降旗康男
出演: 高倉健、小林稔侍、大竹しのぶ、広末涼子
製作: 1999 |
本編: 112分 |
ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕
作品概要
昨年冬、11月10日に逝去した人気俳優・高倉健を追悼し、浅田次郎の直木賞受賞作を高倉健主演で映画化した1999年の大ヒット作『鉄道員(ぽっぽや)』を上映。筋金入りの鉄道員として気概と誇りを胸に生きてきた定年目前の男。職務に忠実なあまり、生後2ヵ月で死んでいった娘や若くして病で死んだ妻を見取ることさえできなかった自らの人生を振り返る。監督は『あ・うん』の降旗康男。共演に大竹しのぶ、広末涼子。
雪に埋もれた北海道のローカル線の幌舞線の終点・幌舞駅。1人駅長の佐藤乙松は今までの人生を仕事一筋の鉄道員(ぽっぽや)として過ごしてきたが、間もなく定年を迎える。そしてこの路線も近く廃線になる運命だった。そして真面目な乙松は、17年前の長女・雪子の死、2年前の妻静枝の病死の際も職務を優先して死に目に会えず、今や天涯孤独の身の上となっていた。
ある日、5才くらいの少女が乙松の前に現れる。乙松はどこか不思議なその少女に雪子の面影を重ねるのだが…
降旗康男
1934年長野県出身。1957年東京大学文学部仏文学科を卒業後、東映に入社。1966年『非行少女ヨーコ』で監督デビュー。以降菅原文太の『現代やくざ』シリーズ(1969)や高倉健の『新網走番外地』シリーズ(1970-)などを手掛ける。1974年にフリーとなってからは山口百恵の『赤いシリーズ』(1974-)などのTVドラマを監督していたが、倉本聰脚本、高倉健主演の『冬の華』(1978)で劇場映画に復帰。同じく倉本・高倉とタッグを組んだ『駅・STATION』(1981)では日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞、本作『鉄道員(ぽっぽや)』(1999)では日本アカデミー賞の最優秀監督賞と最優秀脚本賞を、『ホタル』(2001)では芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。
またチャン・イーモウ監督の『単騎・千里を走る』(2006)の日本監督も務める。その他作品に『夜叉』(1985)、『あ・うん』(1989)、『蔵』(1995)、『赤い月』(2004)など。2012年の『あなたへ』は高倉健の遺作となった。