怒り
監督: 李 相日
出演: 渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡
製作: 2016 |
本編: 142分 |
ジャンル: サスペンス、ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕 | -12歳未満鑑賞不可
作品概要
「横道世之介」「悪人」の吉田修一の原作を『フラガール』『許されざる者』の李相日監督が映画化したヒューマン・ミステリー。音楽は坂本龍一。千葉、東京、沖縄の3人の前歴不詳の男。殺人犯が整形し逃亡中との報に周囲の人々は疑念と信頼の間で葛藤する。渡辺謙をはじめとする実力派人気俳優陣を余すところなく配し、彼らの迫真の演技が胸を激しく揺さぶる。
東京・八王子で発生した残忍な殺人事件。凄惨な現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は顔を整形し1年が経過した今も逃亡を続け、日本のどこかに身を潜めていた。
妻に先立たれ、男手一つで娘の愛子を育てて来た洋平。愛子は2ヶ月前から洋平と同じ千葉の漁港で働き初めたばかりの青年・田代と恋仲になる。同じ頃、東京で大手企業に勤める優馬は住所不定の直人と知り合い、沖縄に越して来たばかりの女子高生・泉は無人島で田中というよそ者の男と遭遇する。
李 相日
1974年新潟県出身。神奈川大学経済学部卒業後、日本映画学校(現日本映画大学)に入学。卒業制作の『青chong』(1999)がぴあフィルムフェスティバルでグランプリ他4部門を独占し、鮮烈なデビューを果たす。続く『BORDER LINE』(2002)では新藤兼人賞を受賞、村上龍原作・宮藤官九郎脚本の『69 sixty nine』(2004)でメジャー作品へ進出。2006年の『フラガール』では日本アカデミー賞最優秀作品賞など国内映画賞を席巻、アカデミー賞外国語映画賞の日本代表にも選出された。2010年、本作と同じく吉田修一原作の『悪人』を映画化し、キネマ旬報日本映画第1位に。2013年には西部劇『許されざる者』を明治の北海道を舞台に渡辺謙主演で大胆にリメイクしている。