『桜色の風が咲く』
監督: 松本准平
出演: 小雪、田中偉登、リリー・フランキー、 朝倉あき
製作: 2023 |
本編: 113分 |
ジャンル: ドラマ、伝記映画 | 日本語音声・フランス語字幕
作品概要
『パーフェクト・レボリューション』の松本准平監督が、世界初の盲ろうの大学教授・福島智と彼をサポートし続ける献身的な母・令子の実話を映画化。家族や友達の力を借りながら、数多くの降りかかる困難を乗り越えていく物語をユーモアたっぷりに描き出す。
智は幼児期から右目、左目と視力を失っていったが、愛情深い母・令子と教師の父のもとで兄弟とともにすくすくと育つ。また高校は親元を離れて東京の寄宿制の盲学校に通い、学生生活を謳歌する。だが18歳でまた大きな転機が彼に訪れる。今度は聴力も完全に失ってしまったのだ。暗闇と無音の世界で強く孤独を感じていた智。そんな彼に希望をもたらしたのは、令子が彼との日常から思いついた「指点字」という独自の新たなコミュニケーション方法だった。智と令子は指点字を使って、ともに困難を乗り越えていく——。
松本准平
1984年長崎県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院建築学専攻修了。吉本総合芸能学院(NSC)東京校12期生。『まだ、人間』(2012)で劇場デビュー。商業映画デビュー作となった『最後の命』ではNYチェルシー映画祭でグランプリ・ノミネーションと最優秀脚本賞をW受賞。身体障害とパーソナリティ障害の男女の恋愛を描いた『パーフェクト・レボリューション』は第25回レインダンス国際映画祭正式出品され、第12回キノタヨ映画祭でも上映された。2019年には、初の小説『惑星たち』を上梓。21年には、舞台『エデン』を初めて作・演出。さらにドラマやアニメのプロデューサーを務めるなど、活動の幅を広げる。今作は、過去作で主演を演じた田中偉登やリリー・フランキーを迎えての作品となっている。