『Shall We ダンス？』

社交ダンス教室を舞台としたハートフルコメディ。日本アカデミー賞独占をはじめ数々の映画賞を受賞、2004年にはリチャード・ギア＆ジェニファー・ロペス共演でハリウッドリメイクもされた。

平凡なサラリーマンの杉山正平は、会社にも家庭にも何の不満もなかったが、どこか虚しさを感じていた。そんなある日、会社帰りの電車の中からダンス教室の窓際にたたずむ女性を見かけ、その美しさに目を奪われる。後日、思い切ってその教室を訪れ、彼女がここのダンス講師であることを知る。家族には内緒で社交ダンスを習い始めた杉山は、個性的な仲間たちとの交流を通して社交ダンスにのめり込んでいく。

1956年東京都生まれ。黒沢清も活動していた立教大学の自主映画制作サークル「パロディアス・ユニティー」のメンバーの一人で、1983年のピンク映画『変態家族 兄貴の嫁さん』で監督デビュー。その後、1989年の『ファンシイダンス』で一般映画に進出、1992年公開の『シコふんじゃった。』で日本アカデミー賞を多数受賞。1996年に公開された『Shall We ダンス？』は記録的なヒットと共に国際的な評価を得る。また、2019年の映画『カツベン！』は、第14回KINOTAYO映画祭で最高賞「ソレイユ・ドール（金の太陽賞）」を受賞した。