Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『新宿タイガー』

©︎ Shinjuku Tiger production committee

出演: 新宿タイガー、八嶋智人、渋川清彦、睡蓮みどり、井口昇
製作: 2019 | 本編: 83分 | ジャンル: ドキュメンタリー | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

新宿で40年以上、虎のお面と派手な衣装で新聞配達をしている男「新宿タイガー」。撮影時69歳、新宿名物とも言える彼がお面をかぶり続ける理由、そして新宿の街の歴史的役割と真髄に迫る。自主映画を作り続けている佐藤慶紀の初ドキュメンタリー。ナレーションを女優の寺島しのぶが務める。

<ストーリー>
いつも虎のお面を被り、ド派手な格好をして新宿に出没し、新聞配達をする中年男性・通称「新宿タイガー」。1972年、24歳の時に死ぬまでその格好で生きることを決意した。60〜70年代に社会運動の中心だった新宿で、何が彼をそうさせたのか? 新聞販売店や、ポスターにタイガーを起用したTOWER RECORDS新宿店の関係者、ゴールデン街の店主たちなど、様々な人へのインタビューを通じ、虎のお面の裏に隠された彼の意図と、一つのことを貫き通すことの素晴らしさ、そして新宿の街が担ってきた重要な役割に迫る。


佐藤慶紀

1975年愛知県出身。アメリカの南カリフォルニア大学・映画制作学科卒業。 フリーランスTVディレクターとして働きながら、自主映画を作り続けている。家庭崩壊を描いた長編映画第1作目の『BAD CHILD』(2013)は、ロサンゼルス・アジア太平洋映画祭に正式出品され、東京、愛知、宮城、北海道など、全国15カ所で自主上映会を開催。全国47都道府県での上映を目指し、現在も自主上映活動を続けている。長編2作目の『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』(2016)は釜山国際映画祭ニューカレンツ部門に正式出品され、ヴズール国際アジア映画祭インターナショナルコンペティション部門でスペシャルメンションを受賞。大阪アジアン映画祭のインディフォーラム部門にも正式出品された。本作は初のドキュメンタリー作品となる。