『岬の兄妹』
監督: 片山慎三
出演: 松浦祐也、和田光沙、北山雅康、中村祐太郎
製作: 2019 |
本編: 89分 |
ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕 | 年齢制限 R-16
作品概要
ポン・ジュノ監督や山下敦弘監督の作品に助監督として携わった片山慎三の初長編監督作。二人きりで暮らす障碍を持つ兄妹を主人公に、地方の暗部に鋭く切り込み家族の本質をあぶり出し業界を震撼させた。主演は『ローリング』の松浦祐也と『菊とギロチン』で女力士役に挑戦し、体当たりの演技を見せた和田光沙。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション長編部門で優秀作品賞と観客賞をW受賞した。
<ストーリー>
自閉症の妹・真理子と二人で暮らす良夫。妹が失踪する度に心配して探し回っているが、ある日、妹が町で金銭を受け取って男に体を許したことを知り、彼女をしかりつける。しかし、足が不自由なため港町の造船所をリストラされた良夫は、互いの生活のために躊躇いながらも妹へ売春の斡旋をするようになる。今まで理解しようがなかった妹の中に湧き上がる感情に触れるようになった良夫は、戸惑う日々を送るが、同時に真理子の心と身体にも変化が起き始めていた。
片山慎三
1981年大阪府出身。中村幻児監督主催の映像塾卒業後、オムニバス映画『TOKYO!』(2008)のポン・ジュノ監督パート、『母なる証明』(2009/ポン・ジュノ監督)、『マイ・バック・ページ』(2011)『苦役列車』(2012)『味園ユニバース』(2015)などの山下敦弘監督作品のほか、『花より男子ファイナル』(2008/石井康晴監督)『山形スクリーム』(2009/竹中直人監督)などに助監督として関わる。自身の監督作として、BSスカパーの連続ドラマ『アカギ』(2015) 第7話、青森の太宰治記念館「斜陽館」で上映されているシュートムービーアニメーション『ニンゲン、シッカク』(2017)など。現代アーティスト村上隆の企画・原案・監督によるアニメ作品『シックスハートプリンセス』の5話、6話、7話の脚本も手掛けている。本作は第42回ヨーテボリ国際映画祭にも正式出品されている。