Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『本気のしるし 劇場版 前編』Suis-moi, je te fuis

出演: 森崎ウィン、土村芳、宇野祥平
製作: 2020 | 本編: 109分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

中小商社に勤める会社員・辻一路。社内の評判はよく、恋人関係のような女性もいるが、他人に好かれるのも他人を好きになるのも苦手で、本気の恋をしたことがない。ある日、彼はコンビニで不思議な雰囲気の女性・葉山浮世と知り合う。しかし、彼女と関わったばかりに次々とトラブルに巻き込まれていく。魅力的だが隙と弱さがあり、それゆえ周りをトラブルに巻き込んでいく浮世と、それに気づきながら、なぜか彼女を放っておけない辻。辻は裏社会の人間と関わり、仕事や人間関係を失いながらも、何とか彼女を手に入れようと、さらなる破滅の道へと歩み出す。

深田晃司

1980年東京都出身。映画美学校監督コース修了後、2005年、平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。2006年の中編『ざくろ屋敷』にてキノタヨ映画祭ソレイユドール新人賞を受賞。2008年『東京人間喜劇』がローマ国際映画祭、パリシネマにて上映される。2010年『歓待』にて東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を受賞。続く『ほとりの朔子』(2013)ではナント三大陸映画祭グランプリ&若い審査員賞をダブル受賞、タリンブラックナイト国際映画祭監督賞受賞。フランスの新聞・各映画誌でも高く評価され、劇場公開された。2016年『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員賞に輝き、同作と『さようなら』(2015)の上映でキノタヨ映画祭にも来場。2019年の『よこがお』に続く本作は、カンヌ国際映画祭の「オフィシャルセレクション2020」に選出されている。

日本映画の多様性を創出し育むことを目的としたNPO法人「独立映画鍋」の代表理事を務める。