Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『カツベン!』

© 2019 TALKING THE PICTURES Production Committee

監督: 周防正行
出演: 成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、竹中直人
製作: 2019 | 本編: 126分 | ジャンル: ドラマ、コメディ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』などの周防正行監督が、サイレント映画時代に独自の“しゃべり”で観客たちを熱狂させた「活動弁士」を主人公に据え、完全オリジナル脚本で作りあげたエンタテインメントドラマ。映画が「活動写真」と呼ばれていた約100年前を舞台に、活動弁士を目指す青年と彼を取り巻く人々を描く。2019年日本アカデミー賞新人賞を受賞し注目を集める若手注目株・成田凌が圧巻の活弁ぶりを見せるほか、永瀬正敏、高良健吾、井上真央、竹中直人、小日向文世、竹野内豊などの豪華キャストが一堂に会する。

<ストーリー>
当時の人気職業・活動弁士を夢見る俊太郎が行き着いたのは、閑古鳥の鳴く小さな町の映画館「靑木館」。隣町にあるライバル映画館に人材を引き抜かれ、客足もまばらな靑木館にいたのは、人使いの荒い館主とその妻、傲慢で自信過剰な弁士、酒飲み弁士、職人気質で気難しい映写技師とひと癖もふた癖もある人間ばかり。任された雑用をひたすらこなす日々を送る俊太郎の前に、幼なじみの初恋相手、大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察などが次々と現れ、俊太郎はさまざまな騒動に巻き込まれていく。


周防正行

1956 年東京都出身。立教大学文学部仏文科卒。1989 年本木雅弘主演『ファンシイダンス』で一般映画監督デビュー。修行僧の青春を独特の ユーモアで鮮やかに描き出し注目を集める。再び本木雅弘と組んだ 1992 年の『シコふんじゃった。』では学生相撲の世界を描き、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞。1996 年の『Shall we ダンス?』は日本アカデミー賞 13 部門独占受賞。同作は全世界で公開され、2005 年にはハリウッドでリメイク版も製作された。2007 年の『それでもボクはやってない』では、痴漢冤罪事件を題材に刑事裁判の内実を描いてセンセーションを巻き起こし、キネマ旬報日本映画ベストワンなど各映画賞を総なめにした。2012 年の『終の信託』では終末医療という題材に挑み、毎日映画コンクール日本映画大賞など映画賞を多数受賞。2014 年の『舞妓はレディ』では、あふれるような歌と踊りとともに、京都の花街を色鮮やかに描き出した。2016 年には紫綬褒章を受賞している。