Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『月夜釜合戦』

© Committee for the Production of The Kamagasaki Cauldron War

出演: 太田直里、川瀬陽太、門戸紡、渋川清彦
製作: 2019 | 本編: 117分 | ジャンル: コメディ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

大阪・釜ヶ崎を舞台に、ヤクザの家宝の釜が盗まれたことから巻き起こるドタバタ人情コメディ。佐藤雫郎が監督を務め、16mmフィルムで釜ヶ崎での撮影を敢行。住人が多数出演するほか太田直里、川瀬陽太、渋川清彦、監督の足立正生など個性的な面々が集結した。

<ストーリー>
大阪の釜ヶ崎。戦後の高度経済成長期に多くの人が安い労働力として集められ、生まれた貧民街だ。しかし、そこにも再開発の手が伸び、警察や行政がヤクザを利用して他に行き場のない日雇い労働者や娼婦を追い出している。放火によって孤児となり、私娼と泥棒に引き取られた少年が、ひょんなことからヤクザの家宝である釜を手にすることで街は大騒動に陥る。


佐藤零郎

1981年京都出身。2005年より映画監督佐藤真に師事し、ドキュメンタリーを学ぶ。
2007年、大阪長居公園テント村の野宿生活者達が強制立ち退きの際、芝居をすることで権力と対峙する姿を記録した『長居青春酔夢歌』(2009)が山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波にノミネートされる。その後、釜ヶ崎に暮らす実際の人々を俳優にして、約5年かけて16ミリフィルムで初の長編劇映画となる本作を支援者の寄付を集めて制作した。「映画と社会変革」をテーマとして創作活動を続けている。