Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』

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監督: 滝田洋二郎
出演: 二宮和也、西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、笈田ヨシ
製作: 2017 | 本編: 126分 | ジャンル: ドラマ、ミステリー | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

人気TV番組『料理の鉄人』の演出家田中経一の作家デビュー作を、二宮和也主演で映画化。1930年代の満州で天皇の料理番が考案した幻のフルコース「大日本帝国食菜全席」を巡るミステリードラマ。一度食べた味を完全再現できる絶対味覚=“麒麟の舌”の持ち主である現代の主人公が、歴史の闇に消えたレシピの謎を追う。M・スコセッシの『沈黙』にも出演のパリ在住俳優・笈田ヨシが中国料理界の重鎮を演じる。

<ストーリー>
2000年代初頭。依頼人の人生最後に食べたい料理を再現して高額の報酬を得る通称「最期の料理人」、佐々木充。全ての味を記憶し、再現できる絶対味覚「麒麟の舌」の持ち主で、幼少時に両親を亡くして以来、自らの才能だけを頼りに生きてきた。ある日、充の元に中国料理界の重鎮・楊晴明から巨額の依頼が舞い込む。依頼とはかつて満州国で日本人料理人・山形直太朗が考案した伝説のフルコース「大日本帝国食菜全席」のレシピの再現だった。楊は1930年代、山形の調理助手としてメニュー作成に協力したが、太平洋戦争開戦により消息を絶った山形とともにレシピ集も散逸されたのだった。そして山形もまた充と同じ「麒麟の舌」を持っていたという。充は消えた山形とレシピの謎に辿り着くことができるのか?


滝田洋二郎

1955年富山県出身。1974年、ピンク映画を製作していた獅子プロダクションに入社。1981年『痴漢女教師』で監督デビュー以降、成人映画の監督として話題作を連発し、注目された。1985年、初となる一般映画監督作品『コミック雑誌なんかいらない!』で高い評価を受け、その後『僕らはみんな生きている』(1993)、『陰陽師』(2001)、『壬生義士伝』(2003)等を発表、日本アカデミー賞最優秀作品賞を始め数々の賞を受賞。2008年の『おくりびと』では日本映画史上初の米アカデミー賞最優秀外国語映画賞に輝いている。2011年にアカデミー賞の選考・授与等を行う映画芸術科学アカデミー会員に選出され、2014年には紫綬褒章を受章している。