Kinotayo 18e festival du cinéma japonais contemporain

永い言い訳

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監督: 西川美和
出演: 本木雅弘、竹原ピストル、藤田健心、白鳥玉季、池松壮亮、黒木華、深津絵里
製作: 2016 | 本編: 124分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕 | フランス劇場公開:2017/11/29 (MAG Distribution)

作品概要

『おくりびと』の本木雅弘を主演に据え、西川美和監督が直木賞候補ともなった自身の同名ベストセラーを映画化したヒューマン・ドラマ。妻を交通事故で亡くしたもののいまいち悲しむことの出来ない小説家が、同じ事故で妻を失い途方にくれる男と幼い子供たちをサポートすることで愛と人生を見つめ直していく様を、ユーモラスに切なく温かく綴る。

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(さちお)は、妻が親友との旅行中にバス事故で死亡したと知らされる。妻への愛はとうに冷めており、しかも不倫相手と密会中だった幸夫は世間に対し悲劇の主人公を装うよりなかった。一方、妻の親友が遺した夫のトラック運転手・陽一は悲しみの中、幼い子供たちを連れて男手一つで途方にくれており、思いつきから幸夫は二人の世話を買って出る。保育園児の妹と、妹の世話のため中学受験を諦めようとしていた兄。子どものいない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知るのだが…

西川美和

1974年広島県出身。早稲田大学第一文学部卒。大学在学中より、是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』(1999)にスタッフとして参加。監督・脚本デビュー作『蛇イチゴ』(2002)で毎日映画コンクール脚本賞ほか数々の新人賞を獲得。『ゆれる』(2006)はカンヌ映画祭監督週間で上映され、ブルーリボン賞等各賞を総なめにする。その後も『ディア・ドクター』(2009)でキネマ旬報日本映画第1位、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『夢売るふたり』(2012)もトロント国際映画祭出品されるなど、発表作は国内外で常に高く評価されている。
一貫してオリジナルストーリーに挑んでおり、執筆業では『ゆれる』のノベライズで三島由紀夫賞候補、「きのうの神様」(『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリー)と「永い言い訳」で直木賞候補となっている。