『月』
監督: 石井裕也
出演: 宮沢りえ、オダギリジョー、二階堂ふみ、磯村勇斗
製作: 2023 |
本編: 144分 |
ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕
作品概要
記憶に新しい相模原の障害者施設殺傷事件を題材に書かれた辺見庸の小説『月』を原作に、『舟を編む』の石井裕也監督が独自に再構成して渾身の実写化。実力派俳優の宮川りえを主演に迎え、多くの人が目を背けようとする問題に真っ向から挑む。
夫とふたりで慎ましい暮らしを営んでいる、受賞歴もある元・有名作家の堂島洋子は、深い森の奥にある重度障害者施設で働き始める。そこで自分と同じ日に生まれ、光の届かない部屋で寝たきりになっているきーちゃんと呼ばれる入所者に接していくなかで、親しみを抱き始める。その一方で、他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにするが、それを訴えても聞き入れてはもらえない。施設内の抑圧的な雰囲気のなかで、若手同僚のさとくんは世の中の理不尽さに憤りをおぼえ、どんどん極端な思考に傾いていき、彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく――。
石井裕也
2005年に大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』が、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)でグランプリと音楽賞を受賞。その後も自主制作作品が海外で高く評価され、アジア・フィルム・アワードでアジアで最も期待される若手監督に贈られるエドワード・ヤン記念アジア新人監督賞を受賞した。商業映画デビュー作『川の底からこんにちは』(2010)では、ブルーリボン監督賞を史上最年少の27歳で受賞。キノタヨ映画祭でも上映された2013年の『舟を編む』は第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ6冠に輝き、アカデミー外国語映画賞の日本代表作品にも選出された。キノタヨ映画祭での上映はアジア・フィルム・アワードの監督賞を受賞した『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017)ぶり。
Bande-annonce (vosta)
les sous titres en français du film sont en cours de réalisation par nos équipes pour le festival