Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『ある船頭の話』They Say Nothing Stays the Same

© 2019 "They Say Nothing Stays the Same" Film Partners

出演: 柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、永瀬正敏
製作: 2019 | 本編: 137分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

<作品概要>
俳優として知られるオダギリ ジョーの長編映画初監督作品。10年前に自身が書き留めたオリジナルストーリーを元に自ら脚本も手がけた。名優・柄本明演じる船頭を主人公に、本当に人間らしい生き方とは何かを問う。ヒロインの川島鈴遥ほか、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優、永瀬正敏など日本映画界を代表する豪華俳優陣が共演。クリストファー・ドイルが撮影監督を務め、日本の美しい山河を映し出す。衣装デザインは黒澤明監督の『乱』でアカデミー賞受賞のワダエミが担当。2019年ベネチア映画祭上映作品。

<ストーリー>
近代化で橋の建設が進む川辺の村。川のほとりの小屋に住み、村の人々と訪問者の足として長年渡し舟を漕ぎ続けてきた老人トイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチは川を流れてきた意識不明の少女を助ける。少女を助けたトイチは、身寄りもなく、何も話さない謎めいた少女の面倒をみはじめるが、それにより、トイチの人生が大きく変わり始める。


オダギリ ジョー

1976年岡山県出身。2003年、カンヌ映画祭コンペティション部門に出品された黒沢清監督の『アカルイミライ』で映画初主演を果たす。以降、『あずみ』(2003/北村龍平監督)、『ゆれる』(2006/西川美和監督)、『舟を編む』(2013/石井裕也監督)などで数々の俳優賞を受賞。ほか『悲夢』(2009/キム・ギドク監督)、『深夜食堂』シリーズ、『エルネスト』(17/阪本順治監督)等、数々の作品に出演している。

現代日本映画界を代表する俳優だが、監督業にも長年興味を持っており、いくつかの短編やロッテルダム映画祭で上映された中編『さくらな人たち』(2009)などを監督。2018年のクリストファー・ドイル監督『宵闇真珠』(2018)で主演を務めたのがきっかけで、本作にドイルが撮影監督として参加し、企画が実現。満を辞しての初長編監督作となった本作は、2019年ベネチア映画祭ベニス・デイズ部門にて招待上映された。