Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『不気味なものの肌に触れる』(Touching the Skin of Eeriness)

© LOAD SHOW, fictive

出演: 染谷将太、渋川清彦、石田法嗣、瀬戸夏実、村上淳、河井青葉、水越朝弓
製作: 2014 | 本編: 54分 | ジャンル: | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

東京藝術大学大学院で黒沢清に師事した若手監督・濱口竜介が、構想段階にある長編『FLOODS』に向けての序章として制作した怪しくミステリアスな雰囲気の漂う中編。主演は『ヒミズ』でベネチア映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した染谷将太。

千尋は父を亡くし、腹違いの兄・斗吾に引き取られる。斗吾と彼の恋人・里美は千尋を暖かく迎えるが、千尋の孤独は消せない。千尋が夢中になるのは、同い年の直也とのダンスだ。互いに触れるか触れないかのところで呼応しあう、息を呑む二人の舞。しかし、無心に踊る彼らの街ではやがて不穏な出来事が起こりはじめる…

濱口竜介

1978年神奈川県出身。東京大学文学部卒、卒論はジョン・カサヴェテス論。商業映画の助監督や経済番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。
修了制作の長編『PASSION』(2008)が教授の黒沢清監督に評価され、サン・セバスチャン国際映画祭、東京フィルメックスに出品される。
その後も2010年パリ・シネマにて中編『永遠に君を愛す』が、同年日韓共同製作『THE DEPTHS』が東京フィルメックスにて上映される。また東日本大震災の被災者へのインタビューから成る『なみのおと』、『なみのこえ』と東北地方の民話の記録『うたうひと』(2011~2013/共同監督:酒井耕)、4時間を越える長編『親密さ』(2012)を監督するなど、地域やジャンルを跨いだ制作活動を続けている。