Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

『朝が来る』True Mothers

©2020 «Asa ga Kuru» FILM PARTNERS / KINOSHITA, KUMIE

出演: 永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子
製作: 2020 | 本編: 139分 | ジャンル: ドラマ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

<作品概要>

河瀨直美監督の待望の最新作。直木賞・本屋大賞受賞のベストセラー作家・辻村深月によるヒューマンミステリー小説を映画化。子供に恵まれない夫婦と、14歳で妊娠し子供を手放さざるを得なかった幼い母。自身も養子として育った河瀬監督が、特別養子縁組で芽生えた家族の美しい絆と葛藤を描く感動のドラマ。


<ストーリー>
不妊で子どもに恵まれなかった栗原清和と佐都子の夫婦は、特別養子縁組を支援する団体を通じ、生まれたばかりの男の子を迎え入れる。朝斗と名付けた息子と幸せな日々を送り、6年が過ぎたある日、朝斗の産みの母親・片倉ひかりを名乗る女性から電話があり「子どもを返してほしい。それが駄目ならお金をください」と要求される。6年前に一度だけ会ったひかりは当時14歳の中学生で、引き取られてゆく自分の子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女にはあの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか?


河瀬直美

<監督プロフィール>
1969年奈良県出身。大阪写真専門学校映画科卒。映画表現の原点となった自主製作ドキュメンタリー映画『につつまれて』(1992)、『かたつもり』(1994)が山形国際ドキュメンタリー映画祭で批評家連盟賞、奨励賞をそれぞれ受賞し、国内外で注目を集める。1997年、初の劇場映画『萌の朱雀』で、カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を27歳で史上最年少受賞。同映画祭にはグランプリを受賞した『殯の森』(2007)、『2つ目の窓』(2014)、『あん』(2015)、『光』(2017)、本作などで選出されている他、2013年には長編コンペティション部門の審査員も務めている。現在に至るまでの一貫したリアリティの追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、フランスを始めとする世界各地で高い評価を受けている。