Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

タンポポ

© Films Sans Frontières

出演: 山崎努、宮本信子、役所広司、渡辺謙、安岡力也
製作: 1985 | 本編: 114分 | ジャンル: ドラマ、コメディ | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

フランスでも急速に人気の高まりつつあるラーメンを軸に、食べ物にまつわるエピソードを多数織り交ぜ、和食に限らずなんと100種類を超える食べ物が登場する「食映画」の金字塔。ラーメン通のタンクローリー運転手がさびれたラーメン店を繁盛させようと奮闘する。監督は伊丹十三、出演は山崎努、宮本信子、役所広司、渡辺謙など。

タンクローリー運転手のゴローとガンは、ふと立ち寄った街道のラーメン屋で店内にいた男と乱闘になってしまう。負傷したゴローは店の女主人のタンポポに介抱される。タンポポは夫を亡くし、息子を抱えて女手一つで店を切り盛りしていたのだった。ゴローとガンに店のラーメンの味がいまひとつと指摘されたタンポポは、二人に指南を求める。彼らは共にさびれたラーメン屋を立て直すべく、タンポポの特訓と、究極のラーメンの研究を始める。

伊丹十三

1933年京都府出身。父親は映画監督の伊丹万作。高校卒業後、新東宝編集部を経て商業デザイナーとなる。
ヨーロッパを旅行した後、舞台芸術学院に学び26歳で大映に入社、伊丹一三の芸名で俳優になり、『北京の55日』(1963)などの外国映画にも出演。1969年に十三に改名。1983年の『家族ゲーム』『細雪』でキネマ旬報助演男優賞を受賞する。
51歳の時の映画監督デビュー作『お葬式』(1984)は高く評価され、日本アカデミー賞、キネマ旬報ベスト1など数多くの賞を受賞した。その後、『タンポポ』(1985)のほか、『マルサの女』(1987)、『あげまん』(1990)、『スーパーの女』(1996)など10作品を監督。社会派でありながらエンターテイメント性に富んだ作品で話題を集めた。
エッセイストや雑誌編集者としても活躍、TVCF・ドキュメンタリーも手掛けており、家事や子育てに関心が深く、グルメでありその料理の腕前も知られていた。