12e festival du cinéma japonais contemporain

Novembre 2017 // Février 2018

牡蠣工場

©Laboratory X, Inc.

監督: 想田和弘
出演:
日本公開: 2016 | 本編: 145分 | ジャンル: ドキュメンタリー | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

瀬戸内海の小さな牡蠣工場を想田和弘が独自の手法で「観察映画」として写したドキュメンタリー。工場とそこで働く人々を通してグローバル化、過疎化、労働問題、そして遠く離れた東日本の大震災の影響までもが浮かび上がる。

日本有数の牡蠣の産地、岡山県。瀬戸内海にのぞむ美しき万葉の町、牛窓(うしまど)では、養殖牡蠣の殻を取り除く「むき子」の仕事を代々地元の人々が担ってきた。しかし、かつて20軒近くあった牡蠣工場も今では6軒に減り、過疎化による労働力不足も深刻だ。
東日本大震災で家業の牡蠣工場が壊滅的打撃を受け、宮城県から移住してきた一家は、ここ牛窓で工場を継ぐことに。彼らは2人の労働者を初めて中国から迎えることを決心するが、中国人とは言葉が通じず、生活習慣も異なる。先に中国人労働者を雇い入れている隣の工場では、早くも途中で国に帰る脱落者も出て…果たして牡蠣工場の運命は?

想田和弘

1970年栃木県出身。東京大学文学部卒業後、1993年よりNY在住。NYのスクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科にて学ぶ。NHKなどのドキュメンタリー番組を手がけた後、フレデリック・ワイズマンの影響のもと台本やナレーション、BGM等を排した、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。
その第1弾『選挙』(2007)は世界200カ国近くで放送され、米国ピーボディ賞を受賞、ベルリン国際映画祭にも出品された。続く『精神』(2008)では釜山国際映画祭とドバイ国際映画祭の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。2010年の『Peace』では香港国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞、劇作家・平田オリザ氏と青年団を映した『演劇1』『演劇2』(2012)ではナント三大陸映画祭で「若い審査員賞」を受賞。「観察映画」の第6弾となる本作はロカルノ映画祭に招待されている。
キノタヨ映画祭では2014年の『選挙』『選挙2』に続く上映となる。
著書に『観察する男』『カメラを持て、町へ出よう』『熱狂なきファシズム』『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』『演劇vs映画』『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』『精神病とモザイク』 など。大学等での公演やメディアインタビューも多数。